Antiquorum USA Tokyo Showroom

この計画はアンティーク時計を専門に扱うオークションハウス、アンティコルム 日本支社のオフィス兼ギャラリーである。45㎡という限られた空間にギャラリー、オフィス、レセプションという三つの場所をつくることが求められた。多くの資料を整理する収納が必要であるため、ひとつの大きな棚で三つの場所をつくり、この棚ひとつで空間の質を決定することを試みた。単純なシステムで自由な形の棚を構成するためにとった方法は、等高線で立体を構成する、つまり、ある立体を等ピッチで切断した断面形状を図面化し、その形状を同じピッチで並べなおして立体を構成するというものである。具体的には、厚さ18mmのシナ合板を積層して棚をつくる方法を採用した。予算と工期から使用できる合板の枚数を70枚と限定し、その枚数制限から製作可能なボリュームと板の積層間隔を決定した。18mmのシナ合板には等間隔で7φの穴を設け、板と板の間に長さ35mmのアルミパイプを挟みながら、6φのロッドを通し、両端で固定することで棚を 組上げている。これらを決定する作業はすべてRhinoceros3D空間上で行い、3Dを展開して平面化された部材形状の加工にはNCルーターを用いた。その他の家具は棚を作る際に材料から切り欠いた部材を用いて製作した。空間を仕切る地形のような棚とそれぞれの場所の家具全てが70枚のシナ合板から作られている。それらの形に補完性があること、それらが単純なシステムで組上げられていること、この二つにより全体としての統一感とある種の強度をもった空間が実現した。

YEAR: 2008

CATEGORY: commercial

STATUS: built

LOCATION: Tokyo, Japan

PHOTO CREDIT: noiz

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