ITRI Central Taiwan Innvation Campus Main Building

台湾・南投の経済部中台湾創新園区に竣工したITRI (工業技術研究院中分院)は産業イノベーションを推進するための公共研究施設で、今後同地域に開発されるサイエンスパークの中核施設として位置付けられている。ノイズは台湾の九典聨合建築師事務所と協働し、ノイズは外装計画、九典聨合建築師事務所は建築計画を担当した。ITRIのプログラムは各種研究施設・図書館・最新技術の展示エリア・研究室の温室・カフェテリアなどが含まれる。台湾の環境建築指針における最高レベルであるダイアモンド級を取得し、サイエンスパーク及び台湾の先端技術のシンボルとなるよう、テクノロジーを積極的に取り入れて環境に対応する建築となっている。複合施設であるため、実験室・オフィス・ホールなど異なる部屋ごとに多種多様な明るさとプライバシーが求められた。開口などの形状や大きさを変えることでは対応しきれず、また外観も離散的な印象になってしまう。また研究施設というプログラムの関係上、ファサードには無数のダクトやパイプが露出され、将来的にその位置や数も更新されていくことが予想される。そういった現状に対応する一方で、中核施設としてのアイデンティティーは失わないようにデザインする必要があった。そこで、約4000枚のルーバーをカーテンウォールから少し離れた位置に配置してヴェールのように建物を柔らかく覆い、ルーバーの密度や角度をコントロールすることで、統一感のある印象を損なうことなく内部の光環境を変化させることを試みた。魚群のようなルーバーは一枚一枚全て異なる角度で取り付いているが、全体として大きな流れを構成するようにパラメトリックに制御され、建物全体にダイナミックな印象を与えている。ル-バーの面はアルミのエキスパンドメタルで構成し、外観の軽さを演出すると同時に建物内部からのビューを完全に遮断しないようにした。また、台湾の厳しい日射を和らげ、木漏れ日のような美しい陰影の効果をもたらしている。

YEAR: 2015

CATEGORY: public

STATUS: Built

LOCATION: Taipei, Taiwan

COLLABORATOR: Bio Architecture Formosana

PHOTO CREDIT: 阿野 太一

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