BRIDGE TERMINAL – Sony City Osaki(NBF Osaki building)

BRIDGE TERMINALはNBR大崎ビル(旧ソニーシティ大崎)最上階の一画にもうけられた、社内用コワーキングスペースである。企画の立案から、プログラムの策定、実際の管理運営まで、部署を超えて集まったソニー有志社員によって行われ、専門領域を横断した協働や、イノベーションの創出が目的とされた。羽田空港の滑走路の軸線上に建ち、眼下に大崎操車場を見渡すこの場からは、ダイナミックな都市の脈動を感じることができ、新たな場に求められたコミュニケーションやネットワークの結合や起点という意味付けも含めて、「ターミナル」をコンセプトとした空間づくりを目指した。空間を対角線状に横断する「ランウェイ」と、その先に「ステージ」をもうけ、建物がもつ既存の直行グリッドに対し新たな軸線が導入される。均質なオフィス空間の中にこのような異物を挿入することで、ファッションショーやヨガ教室、スポーツ観戦といった、非日常的で予想外の使い方・思いがけない交流が生まれることを意図した。ランウェイの客席となる可動スタンドをしつらえ、ハレとケの多様な場面に対応する。高い可変性や、将来への展開性を確保するために、自由にモノが吊り下げられる格子天井を「ランウェイ」によって切り取られた残余の部分に設置、また家具什器を単純な組合せによって有機的に拡張できるシステムとし、使いながら変化・発展していくデザインとしている。限られた予算の中で、一部家具の制作と壁面の塗装などは、有志のDIYワークショップの中で行われた。オープンスペースの他に、3Dプリンターやレーザーカッター、電子工作機器、工具を利用できるメーカールーム、自社製品のテストするために住空間を再現した検証室も新しく整備され、様々な可能性を試行する社内に開かれた場として今なお変化をし続けている。

YEAR: 2016

CATEGORY: public

STATUS: Built

LOCATION: Tokyo, Japan

PHOTO CREDIT: 高木康広

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