鄭州の企業のクラブハウスの内装プロジェクト。不定形な三角形状の建物でかつ設計過程で頻繁にプログラム要求が変わり、それらに柔軟に対応するために、あえて全ての平面を自由な曲線で計画している。鄭州の新都心地区に位置する本計画の周囲には多様な素材、色、スタイルが混在しているが、一旦本施設の中に入ると突然に色、スタイル、素材などすべてがニュートラルになり、純粋なアイコンとしての古今東西の扉の形だけが、その意味や文脈からはぎ取られ、白い空間の中に浮かんでいる構成として計画した。各扉のデザインは各部屋のアイコンとなり、あえてオリジナルの意味を逸脱するために、時には３D、時には２D、スケールも全くランダムに適応されている。あえてそうした属性をランダムにスワップすることで、物質の情報性を際立たせることを意図している。