SPACEPORT CITY

「スペースポートシティ構想図」は、一般社団法人Space Port Japan(スペースポート・ジャパン)および電通、canaria、noizによる、ごく近い将来に予想される商業宇宙旅行とその関連産業を集約する、新しいタイプの複合商業空港の提案です。従来の移動・輸送手段と水平離着陸型商業宇宙船の運航とを接続するだけではなく、宇宙に関する様々な学びや発見、研究やビジネス拠点など、関連するあらゆる活動を集約する施設として計画されており、宇宙ファッションショーから国際会議まで、宇宙に関する様々なイベントが開催されることが想定されています。多様な機能および施設の集合体である「スペースポートシティ構想図」の建築は、異なるサイズの球体として各施設のアイデンティティを保持しながら、それらの間にゆるやかな関連性を担保する構成となっています。各施設は、必要なサイズと施設全体の中での位置、他機能との間に求められるゆるいクラスターとしの関係性にもとづいて配置され、それらを可動式ソーラーパネルで覆われた大きな屋根が、一つの巨大なランドスケープを形成するように覆っています。球形の建物の上に浮かぶ大屋根は、各機能の間の人や多様なモビリティに全天候型の移動スペースを担保し、地形のような凹凸は大小さまざまな中庭や森、時には農場までをも提供します。2階および3階は到着と出発フロアとして一体的な公共空間となり、 地上階は、荷捌きやバックオフィス、その他サポート機能が配置されます。地下には鉄道駅や駐車場などが配置されます。複雑な機能を持つこの巨大な建物は全体がそれ自体小規模なエコシステムを形成し、自律モビリティ、自律ループトレイン、電動スクーターやデリバリーロボット等の全体制御により、来訪者も従業員も、さらにこの施設内にあるあらゆるモノやアイテムは、「スペースポートシティ構想図」内のあらゆる場所で検知され、必要な場所にすばやく移動する/させることができます。外部からの公共アクセスは主に二つの系統で想定され、一つは宇宙港のセキュリティゾーンを他のボリュームから切り離す乗降車レーン、もう一つはその他のビジネスおよびエンターテインメントエリアの訪問者向けの乗降および駐車場へのアクセスとなっており、さらにその他に地上や地下へのサービスアクセスが計画されています。施設全体は多様なセキュリティ上の要求が、複数のゾーンへの分割およびシステムによる運用上の制御で調整可能なように計画されており、視覚や異なる障がいへのバリアフリー性はもとより、多様な言語や文化に対する能動的サポートを前提としたより広義のバリアフリー性をもたらす計画となっています。宇宙への旅行者の家族や友人は、各ブリッジの上層階にあるガラス張りのラウンジから、整備中のスペースシャトルを眺めて滞在したり、滑走路からの離着陸を見ることが可能で、各ブリッジが一つのホスピタリティ機能を備えています。独特の有機的なデザインのブリッジは宇宙へと飛び立つ動きの表現ともなっていて、波打つランドスケープを内包する巨大な円盤としてのメイン施設と相まって、はるか遠く、宇宙からでも認識できる壮大な第5のファサードを形成します。

Year: 2020

Category: architecture

Status: Proposal

Collaborator: Architectural Design : noiz / Project Planning : Space Port Japan Association, dentsu, canaria and noiz

Photo Credit: All images ©2020 canaria, dentsu, noiz, Space Port Japan Association. All Right Reserved.

Link: SPACE PORT JAPAN

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