Hermes Taiwan 2017 Special Window Display

台北市内にリニューアルオープンするエルメス店舗のオープニングディスプレイのデザイン。noizは、従来のガラスで外部と内部を隔てたディスプレイではなく、展示物と通行人、そして物質と情報といった本来直接に相互作用するはずのないものどうしがあたかも影響を与えあっているように、モノとして動き出す、インタラクティブなウィンドウを今回特別に提案しました。
通路に面したウインドウには紙の風車が取り付けられており、通行人が息を吹きかけるとウインドウ内部の可動機構およびディスプレイの画像が連動して動き始めます。ウィンドウ内には仮想的な風が吹き、パリのエルメス本店の屋上庭園をイメージした樹木がたわわに揺れ、騎馬像が走り出し、騎馬の騎士が持つ旗に付くスカーフのエルメスの定番パターン上に花びらが舞い込み、そのまま新作のスカーフのパターンを生成します。本来つながるはずのない客と製品、物質と情報がリアルタイムに繋がることで常識という境界が取り払われ、現実世界とエルメスの世界と一体になったような瞬間を鑑賞者にもたらします。本ディスプレイデザインは、エルメスという伝統と手仕事の世界と新しいデジタル技術の世界とを繋ぐ、表現や洗練へのnoizの継続的な試みの一環で2018年春ー夏コレクションのテーマ展示として展示されています。


Hermes Taiwan 2017 Special Window Display
from noizarchitects on Vimeo.
Editing by 游宏祥攝影工作室

Year: 2017

Category: installation

Status: Built

Location: Taiwan, Taipei

Collaborator: noise kitchen

Photo Credit: Kyle Yu

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