“FIRE” at PLAY EARTH PARK, Tokyo Midtown

東京ミッドタウン芝生広場で開催された「PLAY EARTH PARK」(主催:株式会社ゴールドウイン)の遊具をデザインしました。地球を構成する5つのエレメント「地/水/風/空/火」をテーマに、それぞれ建築家が設計し、ノイズは「火」を担当しました。

炎を見る・炎を焚く・炎をどんどん大きくしていくという本能的な活動に着目して、みんなで火をくべる行為を遊びのカタチに表現し、火に薪をくべ、育てていく体験を目指しました。

たたら製鉄のふいごのように、トランポリンで跳ねると空気が送られて、中央のステンレスメッシュでできた火が燃え盛ります。一人だけでなく、三人でそれぞれのトランポリンで跳ぶと一気に火がつき、子どもたちが遊び、協力して生まれる熱気が火のエネルギーに変換されていきます。「火」にまつわる本能的な衝動、「火」を通じて協力し、発展させてきた人々の営みを遊びとしてデザインしました。
跳ねる動きから空気が送られている様子は一見すると、アナログな関係性を見せていますが、実際はトランポリンの下にセンサーを仕込み、ジャンプをセンシングすることで、ジャンプと同時に空気を送り込むデジタル変換を行っています。空気を送る過程で開閉するシャッターの開閉する音も、ジャンプと連動し、空気を送る感覚をより強く喚起させます。
デジタルに支えられながら、強化されていく肉体的な感覚・体験が、「火」を通じて現代に至る営みだけでなく、さらに一歩先の未来を結びつけます。

ジャンプで吹き上がるステンレスメッシュは不規則な形状となり、太陽の光を反射して抽象的な「火」の様相を呈します。
「火」の遊びを通じて、原始的な体験に訴えかけ、より良い未来を生み出せる環境と機会を考える一助となることを願っています。

【PLAY EARTH PARK】 2022年4月23日(土)ー 5月29日(日)/東京ミッドタウン 芝生広場

Year: 2022

Category: installation

Status: Built

Location: Tokyo, Japan

Collaborator: テクニカルチーム:PixelEngine、東京特殊効果

Photo Credit: 後藤武浩、三嶋一路

Link: PLAY EARTH PARK 特設サイト

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